「なんだか最近、疲れが残りやすくなったね」
これは、ある日の朝の会話で妻がふと口にしたひと言でした。
以前と同じように過ごしているはずなのに、なんとなく気分が上がらない日が増えたり、夜中に目が覚めたり、肩がこったり…。
「更年期ってこういうことかもね」と笑って話したけれど、心も体も、知らないうちに少しずつ変化していることに、二人とも薄々気づいていました。
特に妻は、常に体が熱っぽく、顔がほてるような感覚が続いていました。寝ても疲れが取れず、婦人科で処方された漢方薬なども試してみましたが、なかなか効果が感じられず、体調が安定しない日々が続いていました。
そして私自身も、以前なら少し運動すればすぐに体が軽くなったのに、50を越えてからはダイエットをしても、まったく体重が落ちないことに驚いています。ちょっとした外出でもどっと疲れてしまう。これまでとはまったく違う“自分の体”に戸惑う場面が増えてきました。
私たちが感じた「心と体」の変化
年齢を重ねることで起こる体や心の変化は、目に見えるものもあれば、気づきにくい変化もあります。私たち夫婦は、日々の生活の中で少しずつその実感を深めていきました。
● 身体面での変化
・寝ても疲れが取れない
・階段を上ると息が上がる
・体重が増えやすく、減りにくくなった
・熱っぽさ、ほてり、睡眠の質の低下(妻の症状)
● 心の変化
・ちょっとしたことでイライラしたり落ち込んだりする
・感情の浮き沈みが激しくなった
・「なんとなく不安」「この先どうなるのかな」と感じることがある
会話が変化に気づくきっかけに
以前は、お互いの変化に気づいていても、あえて口にすることは少なかったように思います。
でも最近は、朝のコーヒータイムや寝る前のひとことなど、ちょっとした時間の会話で「なんか疲れてない?」「今日あんまり寝れなかったかも」といった言葉を交わすようになりました。
そうした日々のやり取りが、変化を受け止めるきっかけになり、「私だけじゃなかったんだ」と安心できたり、「じゃあ今日は無理しないようにしよう」と前向きになれたりしました。
無理せず変化と付き合うための3つの工夫
私たちが今心がけているのは、「変化を否定しないこと」です。
無理に元通りになろうとせず、「今の自分に合う過ごし方」を見つけるようにしています。
- 体がだるい日はしっかり休む(罪悪感を持たない)
- 機嫌が悪いときは「そういう日もある」とお互いにスルーする
- お互いの体調や気分の変化を“責めない・比べない”
こうした姿勢が、50代の私たちにとって、安心して日々を過ごすために大切なことだと感じています。
まとめ|変化を分かち合うことで、絆が深まる
50代になってから感じる心と体の変化。
戸惑うこともあるけれど、それを夫婦で共有できるようになった今、「一人じゃない」と思えることが心の支えになっています。
次回は、「韓国流健康食習慣」の視点から、このような50代の体調の変化にもやさしく寄り添える、日々の食べ方や意識していることについてご紹介したいと思います。
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