空気のような存在になっていた、私たち
長く一緒にいると、夫婦の関係はどんどん“日常”になります。
朝起きて、おはようを言って、家事や仕事をこなして、夜には「おやすみ」と言って眠る。
ふつうに仲良くやっているつもりでも、ふとした瞬間に「最近、ちゃんと目を見て話していないかも」と気づくことがありました。
夫婦なのに、まるで“職場の人”みたいな距離感になっていくのが、ちょっと寂しかったんです。
気づいてはじめた、小さな習慣
「もっとちゃんと相手を見るようにしよう」
そう思ってから、私たちは“気づくこと”を少しだけ意識するようになりました。
何か大きなイベントをしたわけではありません。 でも、毎日の中にちょっとだけ「気づきの時間」をつくるようになったんです。
たとえば——
① 朝の表情にひとこと添える
「今日はちょっと眠そうだね」 「昨日より顔色いいかも」
そんなひと言を添えるだけで、相手のことをちゃんと見てる、気にかけてる、というメッセージになります。
そのひと言に、「今日は少し疲れてるかも」みたいな本音が返ってくることも。
② 「調子どう?」を、なんとなくでも聞いてみる
夜ごはんのときやお風呂の前、ふとしたタイミングで「今日どうだった?」と聞いてみる。
返事が「まあまあかな」でも、「特に何もなかったよ」でもOK。
大事なのは、“あなたに関心があるよ”という気持ちが伝わることでした。
③ なんでもない時間を、ちゃんと一緒に過ごす
スマホをいじらずに、同じ方向を見てテレビを見る。 音楽を流して、お茶を飲む。
言葉がなくても、「一緒にいることをちゃんと感じる時間」って、意外と癒やされるんだなと気づきました。
そんな時間のなかで、ふと会話が生まれたり、笑い合ったりすることも。
まとめ|見ようとすれば、やさしさに気づける
夫婦だからこそ、気を抜くこともある。 でも、気を抜いたままでいると、すれ違いも増えていく。
だから私たちは、「ちゃんと見よう」と決めました。
朝の表情、今日の調子、静かな時間のなかにあるやさしさ。
それに気づくことで、私たちの距離はまた、少しずつ近づいている気がします。
次回は、「夫婦で話す“未来のこと”」について、最近見直したことや話すタイミングの工夫をご紹介します。
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