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日韓夫婦が大切にしている“言葉選び”の工夫

日韓夫婦がテーブル越しに穏やかに会話するセミリアルなイラスト。お互いの言葉を丁寧に届け合う様子を描写。

夫婦のすれ違いの多くは「言葉の行き違い」から始まると感じています。
特に私たち日韓夫婦のように言葉や文化の違いがある関係では、「伝え方」や「受け取り方」が少しずれるだけで、思わぬ誤解が生まれることも。

今回は、わが家が日々の中で意識している“言葉の選び方”について、リアルな工夫をご紹介します。


目次

言葉ひとつで空気が変わる。だからこそ「選び方」が大事

言葉のすれ違いが生む、予期せぬストレス

特にケンカしたわけでもないのに、なんとなく空気が重くなる——。
そんな日があって、「どうして?」と思い返してみると、発端はたったひと言の言い回しだったことが多いです。


「言い方がきつかったかな」「言葉が足りなかったかな」


そのひと言が違っていたら、結果も違っていたかもしれない。
そう感じるようになってから、“言葉の選び方”に意識を向けるようになりました。

「本当はそんなつもりじゃなかった」が増えた理由

年齢を重ねると、自分のペースや考え方が固まってくるもの。
それは悪いことではないけれど、相手にとっては「冷たく感じる」「言い方が雑に聞こえる」など、誤解を招くことも。


そんなつもりじゃなかった」と思っても、言葉にしてしまえば、それが“伝えたこと”になってしまう。
だからこそ、「どう伝えるか」「どの言葉を選ぶか」は、思いやりのひとつだと感じています。

年齢と文化の違いがあるからこそ“言葉に敏感”になる

日本語と韓国語、文化の違いもある私たち夫婦は、言葉に対してとても敏感です。


「これってどういう意味で言ったの?」「なんで今その言い方だったの?」
といった確認は、むしろ“あたりまえ”になっています。


同じ国同士の夫婦では“普通こうでしょ”で済まされるところも、私たちは「通じるかどうか」をいつも意識するから、確認し合うのが自然なんです。


そのおかげで、思い込みでぶつかることが減り、「わかってもらえた」という安心感も得られています。


わが家が実践している“言葉選び”の工夫いろいろ

「ありがとう」を省略しないだけで関係が変わる

一緒に暮らしていると、やってもらうことが“当たり前”になってしまいがち。
でも、どんな小さなことでも「ありがとう」を言葉にするだけで、空気がやわらぎます。


たとえば、水を入れてくれた、洗濯物を取り込んでくれた——。
そんな日常の中に「ありがとう」があるだけで、「気づいてくれてるんだな」とお互い感じられる。
わが家では、“言わなくても伝わる”ではなく、“言ったほうがもっと伝わる”を大切にしています。

否定しない「返し方」で気持ちを受け止める

相手の言葉に対して、つい「でも」「それは違う」と返してしまいがち。
でもそれって、相手の気持ちを否定してしまうことになるんですよね。


そこで私たちは、「そう思ったんだね」「そう感じたんだ」と、一度“受け止める返し方”を心がけています。
その上で「私はこう思ったよ」と、自分の考えを続けるようにするだけで、衝突がぐっと減りました。

「正論より共感」を心がけるだけで争いが減る

正しいことを言っても、相手の心には届かないことがあります。
むしろ、「わかるよ」「それは大変だったね」と共感を示すだけで、相手の気持ちはすっと軽くなるもの。


わが家では、「正しさよりも、相手が安心できるかどうか」を軸にしています。
特に感情的な場面では、“共感のひと言”が、関係を守るクッションになります。

「ちょっと置いてから言う」ことで余計な衝突を防ぐ

感情が高ぶったとき、すぐに言い返したくなることもありますよね。
でも、その場で言葉にしてしまうと、後悔することも多いです。


そんなときは、時間を“少し置く”。深呼吸して、落ち着いてから言葉を選ぶ。
それだけで、伝わり方がまったく違ってきます。


「一拍置く」が、わが家の言葉のトラブル防止策になっています。


日韓夫婦ならではの“ことば感覚”のズレと乗り越え方

「ストレート vs 遠回し」どちらが正しいではなく“慣れ”の違い

韓国語はストレート、日本語は遠回しな表現が多いと言われます。


最初の頃は、「そんな言い方しなくても…」と戸惑うこともありました。
でも、それは性格ではなく“文化的な慣れ”の違いだと理解してから、気持ちがラクになりました。


どちらが正しいというより、「伝え方のくせが違う」だけ。
そこを認め合うと、ぶつかる回数もぐっと減りました。

「わかってるつもり」にならないための確認のひと言

「普通ならこうするでしょ?」という感覚が、日韓では異なることもあります。
だからこそ、「これってこういう意味で合ってる?」「今のって大丈夫だった?」と、軽く確認し合うことが大切。
わが家では、それが“自然な習慣”になっています。

確認することは信頼の証。前提を共有できるから、安心して言葉を交わせるんです。

「文化の違い」ではなく「好みの違い」として受け止める

最初は「国の違いだからしょうがない」と思っていた部分も、今では「あなたのスタイル」「わたしのスタイル」と捉えるようになりました。


文化で片づけてしまうと距離ができてしまうけれど、好みとして理解すれば近づける。
それが、日韓夫婦として自然なコミュニケーションの形だと思っています。


まとめ|言葉は、思いやりを届ける“やさしい道具”

たったひと言で、空気が変わることがあります。
言葉は時にナイフにもなるけれど、選び方しだいで、やさしい道具にもなる。
だからこそ、わが家では“言葉にやさしくなること”を、ふたりの習慣にしています。

違いを乗り越えるのではなく、違いを面白がるくらいの余裕を持って——。
これからも夫婦で、言葉を通してお互いを理解し合っていきたいと思っています。


次回は、「疲れが取れやすくなる?韓国風・発酵食品の取り入れ方」についてご紹介します。
毎日の食事でできるちょっとした工夫が、心と体の“じんわり回復”につながる。わが家で続けている発酵食品の楽しみ方をお届けします。

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この記事を書いた人

ご覧いただきありがとうございます。
日韓夫婦ブロガーの ねもライ です。

50代になっても韓国人の妻と、たのしく・美しく・幸せな日々を過ごしています。年を取ると若いころよりも難しいことが増えるので、いろいろなコツをご紹介します!

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