更年期の不調に、まず「食事」からできること
50代を迎えてから、私たち夫婦にとって少しずつ変化してきたのが、体の調子や心の波でした。
疲れやすくなったり、眠りが浅くなったり、理由もなく不安になったり——。
そんなとき、韓国出身の妻が大切にしている「食べ方の工夫」が、私たちの暮らしにじんわり効いてきたんです。
今回は、私たち夫婦が日々実践している韓国流の健康食習慣の中から、更年期の体と心を整える3つの工夫をご紹介します。
韓国の知恵に学ぶ「食でととのえる」発想
韓国の家庭では、「食べものは毎日の薬」という考え方が自然に根づいています。
疲れたときにはあたたかいスープ、調子が悪いときには胃にやさしいおかゆ、風邪気味ならにんにくやねぎで体を温める。
薬に頼る前に、「まずは食事を見直す」。その考え方に、私も共感するようになりました。
我が家で実践している3つの“韓国流健康食習慣”
① 汁物中心の朝食で、内側から温める
朝は特に体温が低く、冷えやすい時間帯。そんなときは温かい汁物で内臓から温めることを意識しています。
我が家では、野菜たっぷりのテンジャンチゲ(韓国味噌スープ)や、干しタラでだしを取った韓国風スープをよく作っています。
特に干しタラのスープは、二日酔いだけでなく、胃腸が弱っているときや冷えを感じる朝にぴったり。体が中からじんわり温まり、食後もすっきり過ごせます。
② 発酵食品と海藻で、腸内環境を整える
キムチをはじめ、韓国料理には発酵食品や海藻が豊富。
私たち夫婦も、納豆+キムチ+韓国のりの組み合わせを朝食に取り入れたり、ワカメスープやもやしナムルなどの小鉢を常備しています。
腸が整うと、気分の落ち込みやだるさも不思議と軽くなる気がします。
③ 食べすぎをやめて、腸をいたわる
韓国では昔から、「過食は気血の巡りを悪くし、内臓に負担をかける」ので、食べすぎは体調不良の原因になるという考え方があります。
私たち夫婦は食べることが大好きなので、お腹いっぱいに食べるのが当たり前でしたが、今は「ちょっと物足りない」くらいを意識するようになりました。
食べすぎを避けると、胃腸が軽く感じて、翌朝の体の重さや疲れも減るように感じます。
更年期は内臓の働きもゆるやかになる時期。だからこそ、「腸を休ませる」食べ方が私たちにはとても合っていたのだと思います。
食べ方を変えると、気持ちまで前向きに
更年期の不調は、すぐに解消できるものではありません。
でも、「食事を通じて自分をいたわる」ことができるだけで、私たちは前よりも穏やかな気持ちで毎日を過ごせるようになりました。
無理なく続けられる、我が家流の韓国式“やさしい食習慣”。
これからも、夫婦で楽しみながら取り入れていきたいと思います。
次回は、気分が落ち込みがちな日に私たちが実践している、ちょっとした気分転換の工夫についてご紹介します。
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